英 文 和 訳 017

We get used to particular newspapers and magazines and often, after a while, come to take their typical content for granted. Some degree of familiarity with a particular paper or magazine is often necessary, if what it has to offer is to come through to us easily. But of course there is a danger, as we get used to the particular way of looking at the world which our favorite paper or magazine embodies, that we shall forget that it is, after all, only one of many possible ways.

If we are to be alert and independent, as in a democracy we ought to be, we have to look critically at the content and methods we are used to as well as those which we have decided are not our kind. (大学入試問題より引用)

 

We get used to particular newspapers and magazines and often, after a while, come to take their typical content for granted. Some degree of familiarity with a particular paper or magazine is often necessary, if what it has to offer is to come through to us easily. But of course there is a danger, as we get used to the particular way of looking at the world which our favorite paper or magazine embodies, that we shall forget that it is, after all, only one of many possible ways.

particular:   特定の, 独特の, 特有の, 個別の

typical  典型的な, 標準的な, 代表的な, 定型的な

familiarity:   よく知って[熟知して, 精通して]いること, 親密さ

embody: (思想・感情など)を具体的に表現する

 

We get used to particular newspapers and magazines and often, after a while, come to take their typical content for granted.    

►get used to A 「A に慣れる」    I got used to the cold weather. 寒い気候には慣れた。(be used to A なら、「A に慣れている」の意。 I'm used to cold weather. 寒い気候には慣れている。)      ►come to do 「~するようになる」 I came to enjoy speaking in English. 私は英語で話すことが楽しくなってきた。      We came to understand the truth. 我々は、その真相を理解するようになった。(get to do も、「~するようになる」の意を持つ。この場合、do は、 know, feel, own, see, like, realize などの動作動詞となる。 We got to know each other. 私たちは互いに知り合いになった。)  ►take A for granted 「A を当然だと思う,  A を当たり前のことと考える」  We take it for granted that they will get married. 我々は、彼らが結婚するのは当然だと思う。

☞ 我々は、特定の新聞や雑誌に慣れて、たいていは、しばらくすると、それらの特有な内容をあたりまえのものと思うようになる。 

 

Some degree of familiarity with a particular paper or magazine is often necessary, if what it has to offer is to come through to us easily.                          ►some degree of A 「ある程度の A」  experience some degree of frustration ある程度のフラストレーションを覚える        ►familiarity with A 「A に熟知[精通]していること,  A と親しいこと」      ►offer A 「A を述べる」  offer an opinion 意見を述べる         ►what it has to offer 「それ[ある特定の新聞や雑誌]が述べたいこと」 (what it has to offerは、「それが述べなければならないこと」 と、「それが述べるためにもっていること ⇒ それが述べたいこと」の2つに解釈されるが、文意から判断すると、後者が妥当。 This is all I have to say. 私が言いたいのはこれだけである。)  ►A come through は、ここでは、「A(情報などが)が届く, 入ってくる, 伝わる」の意。     ►if what it has to offer is to come through to us 「それ[ある特定の新聞や雑誌]の述べたいことが、我々に容易に伝わるためには」 (ここは、「be to 構文」である。「be to 構文」は、一般に、「義務」「予定」「運命」「可能」「意図・願望」の意を表わす。そして、この「be to 構文」が条件節で用いられる場合、概ね「意図・願望」の意を表わすとされるが、さらには「目的」をも含むと考えられる。つまり、if S is to doは、「S が〜するためには」と訳されることがある。) 

☞ ある特定の新聞や雑誌の述べたいことが、我々に容易に伝わるためには、ある程度、その新聞や雑誌に精通しておくことは、往々にして必要なことである。

 

there is a danger, as we get used to the particular way of looking at the world which our favorite paper or magazine embodies, that we shall forget that it is, after all, only one of many possible ways                                 

►as は、ここでは、「~するにつれて」の意。 as 2018 comes to a close 2018年が終わりに近づくにつれ        ►way of looking at the world 「世界観, 世界に対する見方」      ►that we shall forget ~ は、「同格のthat 節」であり、一行目の a danger の内容を説明している。     ►only one of many possible ways は、only one of many possible ways of looking at the world が省略されたもので、「いくつもあり得る世界の見方のうちの一つに過ぎない」の意。 (この only は、数量を修飾して、「たった~だけ, ほんの~にすぎない」の意。 Only once did she write to me. たった一度だけ私に手紙をくれた。)

☞ 自分のお気に入りの新聞や雑誌が表現する特有の世界の見方に慣れるにつれて、結局それは、いくつもあり得る世界の見方のうちの一つに過ぎないことを、我々が忘れてしまう恐れがある                 

試 訳 例

我々は、特定の新聞や雑誌に慣れて、たいていは、しばらくすると、それらの特有な内容をあたりまえのものと思うようになる。ある特定の新聞や雑誌の述べたいことが、我々に容易に伝わるためには、ある程度、その新聞や雑誌に精通しておくことは、往々にして必要なことである。しかし、もちろん、自分のお気に入りの新聞や雑誌が表現する特有の世界の見方に慣れるにつれて、結局それは、いくつもあり得る世界の見方のうちの一つに過ぎないことを、我々が忘れてしまう恐れがある。

 

If we are to be alert and independent, as in a democracy we ought to be, we have to look critically at the content and methods we are used to as well as those which we have decided are not our kind.

alert:   注意を怠らない, 用心深い, 鋭い

 

if we are to be alert and independent    

►「be to 構文」が、条件節で用いられる場合、概ね、「意図, 願望」を表す。  ►independent は、文意から、「自律的な」と捉えるのが妥当と思われる。

☞ 我々は、注意を怠らず、そして自律的でいようとするなら

 

as in a democracy we ought to be    

►この as は関係代名詞。前の節の alert and independent を受けている。    ►as に続く節が、必要な名詞が欠けている不完全な文であれば、この as は、関係代名詞と見なされる。 as は、前の文あるいは後の文全体(あるいは内容)を受ける。 He is a German, as is evident from his accent. なまりから明らかなことだが、彼はドイツ人である。    As we expected, he succeeded in the examination. 予測していたことだが[我々が予測していたように]、彼は試験に受かった。 なお、as に続く節が、完全な文であれば、この as は「様態の接続詞」で、「~するように」の意である。(ただし、構成要素の一部が省略によって欠けている場合でも、完全な文とする。)  As we expected it, he succeeded in the examination. 我々がそのことを予測していた通り、彼は試験に受かった。(as に続く節は、we expected it(SVO)と完全文である。it は後の節を受けている。)

☞ 民主国家においては、そうあるべきなのだが 

 

we have to look critically at the content and methods we are used to  

we are used to の前に関係代名詞が省略されている。   

☞ 自分たちが見慣れているものに対して厳しい眼で見るようにすべきである 

 

as well as those which we have decided are not our kind     

►ここは、いわゆる関係詞連鎖である。  ►A as well as B は、「B だけでなく A も, B はもちろん A も」の意。  ►one's kind は、「性に合った人[もの], 同類の人[もの]」の意。 He is not her kind. 彼は彼女とは性が合わない。    She's just my kind of girl. 彼女は私好みの女だ。  

☞ 自分たちの性に合わないと判断しているものだけではなく、……  

 

試 訳 例

我々は、注意を怠らず、そして自律的でいようとするなら、民主国家においては、そうあってしかるべきなのだが、その記事の内容と表現方法については、自分たちの性に合わないと判断しているものだけではなく、自分たちが見慣れているものに対しても厳しい眼で見るようにすべきである。

 

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